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パシフィックビジネスコンサルティング 中小・中堅企業にもデジタル変革を「Dynamics NAV 2017」で業務アプリ市場を変える
2017/04/06 09:00
週刊BCN 2017年04月03日vol.1672掲載
吉島良平
取締役戦略事業推進室長
Dynamics NAV 2017は、Cortana Intelligence Suiteに含まれる「Azure Machine Learning」との連携により、機械学習機能を使った在庫や売り上げ、資金繰りの予測などができるようになった。また、レポーティングツールの「Power BI」をDynamics NAV 2017の画面内に埋め込んで分析に活用できるようになったほか、「Outlook」内でDynamics NAV2017の画面を起動し、顧客の与信情報の参照や、見積書・受注伝票の作成・送付もできるようになった。さらに、コーディングなしでユーザー自らがモバイルアプリを開発できるAzure上のサービス「Microsoft Power Apps」や、システム間のデータ接続を簡単に設定できる「Microsoft Flow」とも連携した。
Dynamics NAV 2017のコンセプトについて吉島取締役は、「『In Office 365』『On Microsoft Azure』『With Dynamics CRM』『Plus Power BI』の四つのメッセージがキーになる」と話す。従来の基幹業務システムの範囲にとどまらず、幅広いマイクロソフト製品とのシームレスな連携が拡大し、これによって「IoTの一部を担う情報伝達製品である『インテリジェントERP』として、新しい価値をもった製品に進化した」(吉島取締役)のだという。単なる業務アプリケーションではなく、ユーザーのデジタル変革を支えるコアソリューションを目指したかたちだ。PBCはこれらのパッケージとしての進化に加え、「Azure Web Apps」や「Azure Bot Service」を活用し、LINEなどのコミュニケーションアプリとの連携や、予測精度をさらに高めたデータ生成ソリューションなど、独自の機能強化も進めていく。また、2層ERP用途を念頭に、他のERPパッケージとの連携基盤も構築し、今夏に提供を開始するという。
「ビジネスソリューションのイノベーションのポイントは“自動化”だと考えているが、Dynamics NAV 2017がその一助となる。さらに、当社ソリューションやマイクロソフト製品群をフル活用することで、中小・中堅企業も大きな投資なしにIoTに挑戦できる」と話す吉島取締役。PBCは、こうした価値を国内市場に積極的にアピールし、大企業の海外拠点向だけでなく、国内中小・中堅企業のデジタル変革基盤としても積極的に拡販していく方針だ。
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