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日本情報技術取引所 沖縄支部の開設によってアジアへの拡大路線を強化 シンガポールや韓国への進出も視野
2017/03/02 09:00
週刊BCN 2017年02月27日vol.1667掲載
悲願だった沖縄支部の開設
沖縄支部の開設を
宣言するJIETの
酒井雅美理事長
JIETは、これまでも年に1回の頻度で沖縄県において商談会を開催してきたが、九州支部が担当していた。沖縄支部を開設したことから、今後は商談会と幹事会をそれぞれ4回ずつ沖縄で開催し、より地域に密着した活動の推進を予定している。沖縄支部の奥園孝二支部長は、「九州支部が沖縄で商談会を初めて開催してから14年。沖縄支部の開設は、JIETの悲願だった。まずは、年内に10社の会員を集めて、翌年には20社の組織にしたい」と考えている。
沖縄をハブにアジアへ進出
沖縄支部の活動内容に
ついて説明する
奥園孝二支部長
「エンジニア不足は今後も続くと考えており、アジアへ、世界へと人材を求めていかなければいけない。沖縄支部には、日本とアジアの懸け橋になっていただきたい」と、酒井理事長は沖縄支部に他国との交流の起点になることを期待している。
JIETの会員企業は、中堅・中小規模のSIerが多く、各社が独自でオフショアを手がけるのは難しい。そこで、ニアショアとして沖縄のSIerが案件を担い、そこを起点にオフショアへと展開することをJIETでは構想している。
沖縄支部の設立にあたり、JIETは2月16日に沖縄支部設立式典を開催。沖縄のIT関連企業から約70人が参加した。発足式の来賓としてあいさつした沖縄県の盛田光尚・商工労働部情報産業振興課課長は「IT産業は観光産業の次の規模があり、県としても注力している。JIETの支部ができたことで、全国の企業とビジネスの交流をする機会が増えれば、県内IT産業のさらなる振興につながる。また、沖縄のソフトパワーでアジアにも出ていく」と、JIETとの連携によるIT産業振興への期待を述べた。3月には台北支部の開設を予定。さらなる海外展開にも、沖縄支部のハブとしての役割に期待がかかる。
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