ネットワールドが、販売パートナー企業向けのセミナーに趣向を凝らしている。11月6日、「トップセールスに学ぶ!! EMC製品販売の勘所~EMCの最新情報と成績優秀者による販売促進のポイントをお伝えします~」と題したセミナーを実施。セミナー会場は、東京ヴァンテアンクルーズの船上だ。トワイライトクルーズを楽しみながら学ぶというものだった。また、11月12日には「最先端IoTとビッグデータ分析ソリューションセミナー」を、東京メトロ・赤坂見附駅近くにあるカジュアルレストランのHOOTERS(フーターズ)赤坂店で開催した。(取材・文/佐相彰彦)

トワイライトクルーズでEMC製品に関するセミナーを開催
参加者はパートナー企業のトップセールスによる売り方ポイントを熱心に聞いていた
パートナー企業を称える表彰式を実施EMC製品販売の勘所を船上で学ぶ
トワイライトクルーズを楽しみながら、船上でEMC製品を販売するための勘所を学ぶセミナー「トップセールスに学ぶ!! EMC製品販売の勘所」は、この1年間でEMC製品を数多く売った実績をもつなど特別な販売パートナーを招待。200社ほどが参加し、客船をまるごと貸し切っての開催だった。開会の挨拶では、ネットワールドの平松健太郎・ストラテジックプロダクツ営業部部長代理が「EMC製品の販売は年を追うごとに伸びている。成長の原動力は販売パートナーの皆さん。本当に感謝している」と述べた。また、「皆さんは、『あの話は?』と気になっていると思う」と、デルによるEMCの買収について触れながら「ただ、8兆円規模という企業価値があるからこそ、当社は今後もEMC製品をさらに売っていく」との方針を示した。
また、優秀な販売パートナーによるセッションを用意。大崎コンピュータエンジニアリングがコンバージドインフラストラクチャの「EMC VSPEX」を、ソフトクリエイトがシンプルをコンセプトとしたユニファイドストレージシステム「EMC VNXe」など、EMC製品を活用した販売の勘所を導入事例を交えながら説明した。このほか、各分野で大きな実績を収めた販売パートナーを称える表彰式を実施。その後、情報交換を踏まえた懇親会もあって、約2時間30分のクルーズは、中身の濃い充実したひとときだった。
カジュアルなスタイルで最先端技術を学ぶ
「最先端IoTとビッグデータ分析ソリューションセミナー」の会場は、白地にフーターズのロゴをあしらったタンクトップとオレンジ色のホットパンツという、店舗で働くウェートレスのコスチュームが有名なHOOTERS赤坂店。カジュアルなスタイルで最先端技術を学べるという趣向だ。だからといって、いい加減に聞いていればいいかといえば、そうではない。話題性の強い講演に引き込まれてしまうのだ。日本IBMの浜田明・アナリティクス事業本部Hadoop Hunterと、シスコシステムズの河野真祐・データセンター/バーチャライゼーション事業ビジネスディベロップメントマネージャが登壇し、それぞれIoTやビッグデータ分析について講演した。

IoTとビッグデータ分析に関するセミナーをHOOTERS赤坂店で開催
日本IBM
浜田明
Hadoop Hunter 日本IBMの浜田Hadoop Hunterは「今後30年のビジネスの明暗を分けるビッグデータの利用は“今”」と題して、「2020年」を軸として大きな変化に備えて対応できる体制や企業文化の重要性を説明。「東京五輪による経済効果、世帯数の減少など市場構造の転換に対応しなければならない。今なら4年あり、まだ間に合う」と述べた。
シスコシステムズの河野マネージャは「ゼロから始めるIoE&ビッグデータを提案するための備え」をテーマに、「デジタライゼーションがビジネスを変える」と説いたほか、ユニファイドコンピューティング「Cisco UCS」や、IBM製品と組み合わせて実現するビッグデータ用統合基盤の優位性についてアピールした。

シスコシステムズ
河野真祐
マネージャ セミナーというと、会議室など“箱”に閉じ込めて実施するという堅苦しいイメージが強い。それをネットワールドは払しょくし、楽しみながら製品に対する理解をより深めてもらおうとの意識をもっている。さらに懇親会では、各営業担当者が販売パートナーをしっかりとケアして、売る意欲をわかせようとしている姿を垣間見ることができた。