ディストリビュータの丸紅インフォテック（梅哲雄社長）は、サーバーの販売台数が今年度（2007年3月期）通期で前年度の1.5倍に増える見通しを示した。現段階では、ラックマウント型のサーバーを主力に販売を増やしている。今後は、サーバー統合や仮想化などのニーズをキャッチアップすることでブレードサーバーの販売にも力を入れる方針。

　筐体別のサーバー台数構成比は、ラックマウント型が55％で半分以上を占めている。坂元祥浩・販売推進本部副本部長（兼）販売推進部長は、「売上構成比では60％で推移している。低価格化が進んでいるタワー型と比べ、ラックマウント型は価格下落の影響がさほどないことから、当面は主力商材として販売に力を入れる」としている。

　ラックマウント型をサーバービジネスの中心としながら、これから伸ばしていく商材はブレードサーバー。現段階では台数構成比で2％程度であるものの、「まだ、サーバー市場のなかで小さな規模だが、販売代理店が統合化をベースにビジネスを本格化しつつある。そこで、まずは特定のメーカーとがっちりと組むことでブレードサーバーのビジネスを確立させる」と構想を語る。販売するケースが多いのはHPブランドで、取扱製品の7割程度を占めているという。

　また、仮想化の案件については「1か月に数件という程度だが、徐々に増え始めている。販売代理店がソフトウェアを含めたソリューション提供するように提案していく」ことに加え、丸紅グループのデータセンターを活用したASPサービスの提供なども模索。これにより、シンクライアント端末を活用した製品・サービスの提供も拡大していく考えだ。