ソフト開発のスパークスシステムズジャパン（河野岳史社長）は自社パッケージソフトの拡充に力を入れる。主力のソフトウェア開発の設計支援ツールに加えてソフト部品や関連文書を体系的に管理・保存するツールを投入。将来的にはソフト開発ツールの開発で培ったノウハウを生かし、より汎用的な業務支援ツールの開発も視野に入れる。

　もともとはオーストラリアのスパークスシステムズが開発するソフト設計支援ツール「エンタープライズアーキテクト」の国内販売を柱としてきた。業界標準の設計手法であるUMLモデリング方式を採用し、かつ既存大手パッケージベンダーの製品より割安なことから順調に顧客数を伸ばしている。

　この設計支援ツールをビジネスの中核としがらも、スパークスシステムズジャパンならではの独自ソフト製品の開発を急ぐ。昨年11月にはオリジナルの商材でソフト部品などの再利用を支援するツール「アークシーカー」を製品化。既存の設計支援ツールやソフト開発の要件を管理するツールなどと連携できるなど「相乗効果を生みだせる」（河野社長）ようにした。

　現時点ではソフト開発に特化したツール類の販売が売り上げの大半を占める。だがソフト開発の領域だけでは市場が限られていることから設計書や議事録、関連文書などの保存や再利用を促進するツールなどソフト開発の周辺需要を順次取り込んでいく方針。