中国情報産業省傘下の中国電子情報産業開発研究院(CCIDグループ)に所属するCCDIコンサルティング社は、中国国内のパソコン市場調査レポートを四半期ごとに発表している。ここでは、2002年第1四半期のデスクトップパソコン・ノートパソコン・PCサーバーの市場データを紹介する。
2002年第1四半期、パソコンの販売台数(デスクトップパソコン・ノートパソコン・PCサーバー)は205.5万台となり、前年同期に比べ19.6%増加した。販売額は171.7億元(約2574億円:1元=約15円)で、前年同期に比べ15%の成長を示した。

中国PC市場規模および成長率 政府部門の需要が12.1%を占め、教育市場の増加とともに市場全体を押し上げる原動力になっている。大企業の購買動向は春節(旧正月)の関係で需要が鈍ったが、中小企業の需要は旺盛だった。

中国PC市場型別販売台数ベースシェア

中国PC購入者の購入層別割合

中国PC市場型別販売金額ベースシェア 聯想集団、北大方正は安定して伸びを見せている。また清華同方、デルコンピュータの販売台数が急激に伸びてきている。反面TCL、実達など国内ベンダーが伸び悩んでいる。

中国デスクトップ型PC企業別販売台数 上位集団のIBM、聯層、東芝は依然として堅調に推移している。ノート型PCでもデルコンピュータの急成長が目立つ。

中国ノート型PC企業別販売台数 ヒューレット・パッカード(HP)は首位の座を守ったものの、コンパックは急激にシェアを落としている。IBMがHPに続いて2位になり、両社の差が縮まってきている。デルコンピュータは堅調に推移している。
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中国PCサーバー企業別販売台数出典:CCIDコンサルティング(*1)
編集:シノモニター(*2)
(*1)CCIDコンサルティングは、中国情報産業省傘下の中国電子情報産業開発研究院(CCIDグループ)に所属する情報・通信分野における情報提供、コンサルティング企業。
(*2)シノモニターは、中国統計局から分離・独立した中国消費財分野、メディア分野における市場調査、コンサルティング企業。