売れ筋戦略 トップに聞く
<売れ筋戦略 トップに聞く>新たなモノづくりに挑戦 多品種少量の解はグローバル
2015/11/05 16:51
週刊BCN 2015年11月02日vol.1602掲載
久保田 健
静岡製作所営業部
ルームエアコン
営業統轄部長
1994年、三菱電機に入社。以後、群馬製作所や販売会社での空調機器の東北地区担当を経て、2000年に静岡製作所へ異動。08年、ルームエアコン営業課長。14年からルームエアコン営業統轄部長
大量生産から顧客ニーズの多様化にこたえる少量多品種のモノづくりが求められている。このジレンマを解消するキーワードにグローバル展開が浮上する。
量産モデルではない「FLシリーズ」や「FZシリーズ」は、ターゲット層を絞り込むために価格も高くなりがちだ。三菱に限らず多くの国内メーカーが、プレミアムモデルにこれまでも何度となくトライしてきたものの頓挫したケースは枚挙にいとまがない。
三菱電機の静岡製作所営業部ルームエアコン営業統轄部の久保田健部長は、「新しい金型を起こして製品をつくるわけだから、マーケットを細分化するとコストはお客様の売価に反映されてしまう。そうならないためには、どうすればいいのか。それがグローバル展開だ」と、グローバルでの製品展開に解を求める。
「FLシリーズ」は、欧州や中国展開も視野に入れて開発中のコンセプトモデルだ。国内に限ってしまえばボリュームが少なくなって価格が高くなってしまうが、グローバルに一定数いる層をマーケットにすれば無理な戦略ではないというわけだ。 (BCNランキング 細田立圭志)
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