地域No.1店舗の売れる秘訣
<地域No.1店舗の売れる秘訣 あの人気店はこうしてつくられた>ビックアウトレットなんば店ザウルス2――ビックアウトレットが関西初進出 ソフマップとの相乗効果を発揮
2015/03/12 18:44
週刊BCN 2015年03月09日vol.1570掲載
ビックアウトレットなんば店ザウルス2
住所:大阪府市浪速区日本橋3-6-25 4F
オープン日:2015年2月20日
売り場面積:約800m2
従業員数:約10人
【店長が語る人気の理由】
池袋でPCを担当したほか、アウトレットがオープンした際に副店長として手腕を振るった。商品部で仕入れに携わった経験ももつ。新品とアウトレットを知り、商品の目利きもできる人物だ。
でんでんタウンには、ビックアウトレット以外に上新電機のジョーシン日本橋一番館がアウトレット品を扱っている。競合というよりも、「でんでんタウンを『アウトレットの街』として定着させたい」という想いが強い。でんでんタウンは家電とサブカルチャーが融合した。これにアウトレットの要素が加われば、さらに幅広い顧客層が訪れるようになるだろう。「アウトレットを軸に、さらに活気のある街にしたい」と意気込んでいる。
「オタロード」でオープン 予想を上回る販売に
かつては日本三大電気街の一つとして位置づけられていた大阪・日本橋のでんでんタウンは、現在、PC専門店や組み立てPC用パーツ専門店に加えて、アニメやコミック、フィギュアなどの店舗も増えている。とくに、日本橋筋西通商店街は「オタロード」と呼ばれ、東京・秋葉原と並ぶサブカルチャーの街として定着。PC専門店とサブカルチャー系のショップが入り交じり、会社員や学生、訪日外国人など、さまざまな層が訪れている。そのオタロードでPC上級者を中心に顧客を獲得しているのが、ビックカメラグループのPC専門店、ソフマップだ。ソフトウェア専門店のなんば店ザウルス1、ハードウェア専門のなんば店ザウルス2という2店舗体制で常連客を確保している。そのザウルス2の4階に、ビックアウトレットなんば店ザウルス2がオープンしたのは2月20日だ。
ビックカメラのアウトレット店は、デジタル機器や白物家電で展示品や開封品などを販売し、どの商品も新品と比べて価格が安いことが最大の売りだ。関東では、東京・池袋にビックカメラアウトレット池袋東口店、銀座にビックカメラアウトレット有楽町店が出店しているほか、神奈川・横浜にある複合商業施設の横浜ビブレ店にテナント出店している。関西では、ビックアウトレットなんば店ザウルス2が初の試み。志賀邦彦店長は、「大阪のお客様は、何の違和感もなく受け入れてくださった。金曜日にオープンして週末を含めた3日間、予想以上の感触だった」と、オープン当時を振り返る。デジタルカメラやタブレット端末などのデジタル機器、洗濯機やエアコンなど白物家電と「在庫が切れてしまうのではないかと思うほど多くの商品が売れた」と盛況ぶりを語った。