地域No.1店舗の売れる秘訣
<地域No.1店舗の売れる秘訣 あの人気店はこうしてつくられた>ビックカメラ渋谷東口店(上)――新たに別館をオープン 売り場面積が3000m2規模に
2015/02/19 18:44
週刊BCN 2015年02月16日vol.1567掲載
気になる商品で楽しめる店舗 サービス・サポートも充実
ビックカメラ渋谷東口店別館は、地上1~2階の構成で、売り場面積が約1430m2。別館の誕生に伴い、渋谷東口店は本館という名称に変更。本館と別館を合わせると、売り場面積が3000m2超になった。本館と別館には、異なる商品を揃えている。別館のコンセプトとして江澤館長は、「気になる商品やサービスを揃えて、いつ来店していただいても楽しめる店舗」としている。まず1階では、スマートフォンやタブレット端末に加えて、最近話題のウェアラブル端末も展示している。しかも、すべてが身につけて試すなど、体感できるようになっている。その数は、「競合店では味わえないほど実物に触れることができる」(江澤館長)という。
顧客の“気になる”を解決するサービスとして力を入れているのがSIMカード関連。江澤館長は、「SIMフリーになったものの、どれを購入すればいいのかがわからないというお客様は多い。そのような悩みを解決するために、用途別に商品を展示しているほか、当店で作成したPOPによって、お客様に理解していただけるようにした」という。SIMカードのことなら何でも聞くことができる相談窓口も設置。「悩みが解決できるということで、好評価をいただいている」(江澤館長)とのことだ。
2階では、パソコンなどのデジタル機器をはじめ、趣味をテーマとするスポーツコーナーも設けている。ビックカメラ渋谷東口店には男性の会社員が来店する傾向があって、その来店者から要望のあった商品の取り扱いを開始した。一つは、ゴルフ関連用品だ。江澤館長は、「実は、渋谷駅周辺にはゴルフショップが少ない。渋谷に勤務する会社員の方から、会社帰りなど電車に乗る前にちょっと立ち寄れると好評」と自慢する。また、ゴルフクラブの試し打ちができる個室を設置したことも来店者を増やす要因になっている。
iPhoneやiPadを利用していて、しかもデジタル機器にあまり詳しくない女性に人気が高いのが、Apple製品修理サービスカウンターだ。このカウンターは、オープン当時から必ずといっていいほど利用者が途切れず、「iPhoneやiPadのことを何でも聞けて気軽に訪れることができるとの声をいただいている」という。
ほかには、店内で天井近くに商品が展示できるようにして、「さまざまな商品に興味をもっていただく」ことにも取り組んでいる。ここに展示する商品は不定期に変えている。「いつ来店しても、新しい商品に出会える楽しい店舗を目指す」と、江澤館長はアピールしている。(次号「下」では本館を紹介する)
・話題の商品・サービスの品揃えを充実
・顧客から要望のあった商品の取り扱いを開始
・サポートカウンターで気軽な来店を促進