ノートPCが、19か月ぶりに販売金額で前年同月を上回った。10月のノートPCの販売前年同月比は、台数こそ18.0％減と不調が続いているものの、販売金額は4.0％増と、久しぶりに金額で増になった。

　主な要因は平均単価の上昇。10月の税抜き平均単価の8万2000円という水準は、2010年10月とほぼ同じだ。円安、新OS、新CPUなどの要素が加わり、こと価格に関しては3年前の水準に回復した。問題は、今年に入ってずっと続いている販売台数の2ケタ割れ。タブレット端末やスマートフォンが台頭する新たな市場構造を前提とした販売戦略の刷新が急務だ。（道越一郎）

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