BCNアナリストの店頭市況

<BCNアナリストの店頭市況>メモリの不振はパソコンよりも深刻

2013/05/23 16:51

週刊BCN 2013年05月20日vol.1481掲載

 メモリ市場が振るわない。4月の販売数量前年同月比は30.4%減を記録し、13か月連続で前年割れが続いている。パソコン市場そのものが不調なことに加えて、パソコンが搭載するメモリの容量が拡大したことで、需要そのものが縮小していることが要因だ。さらに、折りからの円安に伴う価格上昇も加わって、まさに三重苦の状態にある。とくに価格に関しては、最も安かった2012年12月の価格から、8GBで67%、16GBで74%と大幅に上昇している。ノートとデスクトップを合わせたパソコン市場のマイナスよりも、さらに深刻なマイナス成長が続くメモリ市場。大きな転換期にさしかかっている。(道越一郎)

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