店頭流通
ソニー・東芝・日立が中小型ディスプレイ事業を統合、ジャパンディスプレイ設立
2011/08/31 16:51
新会社には、中小型液晶ディスプレイ事業を行っているソニー、東芝、日立のそれぞれの子会社、ソニーモバイルディスプレイ、東芝モバイルディスプレイ、日立ディスプレイズのすべての発行済株式などを譲渡し、INCJを割当先とする第三者割当増資によって2000億円を投入する。最終的な出資比率は、INCJが70%、ソニー、東芝、日立製作所がそれぞれ10%となる予定。
INCJは、2009年設立の官民共同出資の投資ファンド。新会社の経営陣には外部人材を招聘する予定で、現在、INCJが選定を進めている。なお、ソニー、東芝、日立の3社は、社外取締役を派遣する。
中小型ディスプレイの世界市場は、スマートフォン・タブレットを中心とした高精細・高付加価値製品の需要急騰を受け、今後急成長が見込まれるが、同時にメーカー間の競争も激化するとみられる。新会社では、3社がもつ高い技術や生産能力を活用し、コスト競争力を高め、グローバルリーディングカンパニーとしての地位を強固にしていく。また、液晶だけではなく、高精細化や薄型化が見込める有機ELなどの高付加価値技術の研究・開発も積極的に行う。
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