店頭流通
ノジマ、2010年度の連結決算は売上高と経常利益が過去最高、2011年度は増収増益へ
2011/05/12 18:45
サッカーのワールドカップやエコポイントの延長などで、薄型テレビが売上増に寄与したほか、夏の猛暑でエアコンや冷蔵庫の販売も好調だった。CS(顧客満足)向上の観点から新卒337人を雇用したことと、12月にアルバイト社員を採用したことで人件費が増えたものの、売上増が営業利益や経常利益増につながった。
2011年度の通期予想は、売上高が前年度比3.0%増の2200億円、営業利益が2.5%増の46億円、経常利益が5.9%増の77億円、最終利益が18.7%増の44億円の見通し。一部の地域を除いて7月にアナログ停波になることで地デジ化に向けて薄型テレビの販売が好調とみているほか、白物家電の高機能化による平均単価の上昇、LED電球などエコ商品やスマートフォンの成長で増収増益を見込む。
野島廣司社長は、「市場環境を楽観することはできないが、業績予想の達成を目標とせず、さらに伸ばしていく」と話した。店員のトレーニング強化で、価格の安さではなく、購入者に適した商品の提案やサポートサービスなど価値の提供で収益を確保する。新規出店については、「2010年度は9店舗だった。2011年度は20店舗程度まで引き上げる」としている。(佐相彰彦)
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