店頭流通
ヤマダ電機の中国・瀋陽店オープン、1000人超が開店待ちの盛況
2010/12/10 18:45
オープニングセレモニーでは、一宮忠男社長兼COOが「瀋陽店が、遼寧省や瀋陽市当局にご指導、ご助言をいただき、開店に至ったことを深く感謝申し上げます」とお礼の言葉を述べ、「最も力を入れているCS(顧客満足度)の向上、つまり顧客第一主義をモットーに運営していく」と抱負を語った。
続いて、遼寧省人民政府のヘイ(丙にこざと)志剛副省長が「オープンによって、瀋陽がさらに活性化することは喜ばしい。多くの日本企業が瀋陽に出店することで、経済発展につなげて欲しい」と訴えた。
オープニングセレモニーが終了した9時30分、いよいよオープン。駐車場で待機していた行列が店舗前まで移動した。付近は多くの来店者でごった返し、ヤマダ電機広報関係者によれば「1000人以上は集まった」という。その多くの来店者を警備員が誘導し、開店を迎えた。
店舗面積は約2万4000m2とヤマダ電機の店舗のなかでも最大級。店内の通路は広く、多くの来店者を迎えても比較的ゆったりしている。ただし、PCなど人気商品のコーナーは混雑し、レジもオープン後10分程度で人で溢れる状態になった。
ヤマダ電機は、中国での差異化策として「徹底した接客」を掲げている。それを第1号店の瀋陽店でいかに実現するかが、今後の展開のカギを握っているといっていいだろう。実際に、店内の至る所で来店者が店員に質問を投げかける光景が見られたが、店員はその質問にしっかりと応対。またエレベータ前では、きちんと挨拶をしていた。
オープンの感触について、瀋陽店の小椋浩司店長は「立ち上がりは順調。正直、不安な部分もあったが、言葉の壁を超えた接客などで、中国で販売を増やすことができると確信している」と自信をみせた。
昼頃には大雪になる悪天候だったが、ヤマダの海外1号店は順調なスタートを切った。(BCN・佐相彰彦)
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