【上海発】ドイツの大手家電量販店メディア・マルクト（Media-Saturnホールディングス、ローランド・ワイゼ社長）は、中国時間11月17日19時、中国の1号店舗を上海市中心街の淮海中路527号にオープンした。


　中国1号店は、「淮海中路」という上海市で多くの人が集まるメインストリートに位置する。高層ビルが立ち並ぶ上海市のなかでも一等地で、近くにはグッチやルイヴィトンなどの高級ブランドショップが建ち並び、アップルストアも近隣にある若者に人気のスポットだ。

　オープン日の17日には、9時頃から関係者が集まり、準備を急ぐ姿が見られたほか、市内に設置した電子広告には開店を告知する広告を掲示。中国で初めてとなる店舗をPRしていた。オープン間際には、目玉商品を掲載した電子広告を身に付けたスタッフが、店舗付近を歩いてPRする姿も見られた。


　オープンの1時間前にはすでに来客者でごった返し、目の前の道は人で通れないほど。その様子を立ち止まって見ていた通行人が自動車道にはみ出して、警察が自動車を交通整理する姿もあった。オープン時には、来場規制していたことから、そのやり方に不満を抱いた来客者がスタッフにも詰め寄る場面もあり、盛況ぶりと混乱を印象付けた。


　メディア・マルクトは、ドイツをはじめ欧州で強い家電量販店。2010年1月に中国に進出する計画を明らかにしていた。（木村剛士）