店頭流通
ソフトバンクモバイル 海外向けパケット定額サービス データ通信量が増加
2010/10/14 18:45
週刊BCN 2010年10月11日vol.1353掲載
設定方法の周知を図る
小林靖課長 |
スタートまでに一番苦労したのは、「できるだけ多くの海外の通信事業者に協力してもらうこと」(小林課長)だったという。調整を重ねた結果、31の国・地域を開始時にカバー。これは、追随するかたちで海外向けパケット定額サービスを始めたNTTドコモのスタート時の24の国・地域に比べても多い。小林課長は、「通信事業者の多さが差異化につながっている。さらに増やしていきたい」と語る。
また、「ユーザーにとって価値のあるサービスにすることにも気を配った」(小林課長)という。検討からスタートまで3か月と短期ながら、徹底したマーケティングリサーチで、定額料金の期間などの詳細を決めていった。その結果、サービス開始前に比べ、ソフトバンクの携帯電話を海外で使った人のデータ通信量は格段に増えた。
しかし、「海外パケットし放題」はユーザーが通信事業者を手動で設定する必要があり、「設定方法がわからない」という声が多い。同社は、設定方法について請求書の同封チラシやウェブサイトで告知するほか、パケット代無料で閲覧できるHPを用意。海外に到着したユーザーにHPにワンクリックでアクセスできるメールを送信するなどのサービスを提供している。また、「海外に持っていけるコンパクトなガイドブックを配布することも検討している」(小林課長)という。
今後も、サービスと設定方法の周知を徹底するほか、設定の自動化も含め、使い勝手の改善を検討していく。(武井美野里)
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