頂上熱戦
【頂上熱戦】「iPodスピーカー」(後編) ハーマンインターナショナルとロジクール
2010/10/14 18:45
週刊BCN 2010年10月11日vol.1353掲載
Question. 販売戦略は?
Answer.ハーマンインターナショナル
中島邦之 営業部 harman multimedia division リーダー |
(2)【店頭展示】当社の製品は円型で高さがないので、店頭で展示する際、製品の後ろにPOPを設置してアピールしている。常に電源を入れておいて、ユーザー自身のiPodで音を体感してもらえるようにしている。販売店に対しては、ブランドを全面に打ち出すため、「JBL」の製品を固めて展示してほしいと働きかけている。
(3)【PR策】iPodスピーカーは、当社のラインアップのなかで最もエントリーに位置する製品。それでも他社製品と比べると高価なので、それなりに購買力のある30代以上の層に向けた媒体で広告を展開している。これによって、より若年層に「JBL」に憧れをもってもらうという意図もある。また、8月にホームページをリニューアル。iPodスピーカーと単体コンポのページをシームレスに閲覧できるようにした。これによって、ユーザーにほかのJBL製品にも興味をもっていただき、iPodスピーカーからステップアップしてほしいと思っている。
Answer.ロジクール
竹田芳浩 代表取締役社長 |
(2)【店頭展示】店頭では巡回の頻度を上げ、音を聴ける状態にするなどメンテナンスに気を配り、いい場所を確保し続けることに注力している。新製品をまとめて発売するときには、販売員向けの勉強会を開く。製品の特徴を箇条書きにし、写真をふんだんに使ったわかりやすい専用の資料を使っている。
(3)【PR策】スピーカーは現在、広告などはとくに打っていないが、Amazonや価格比較サイトなどではユーザーの評価が高い。口コミに頼っている部分が大きい。発売と同時に売れるというよりは、徐々に売り上げが伸びている。本社のLogitechは、買収したLabtec(ラブテック)という老舗オーディオメーカーの技術力を駆使し、iPodスピーカーを自社で開発・製造している。しかし、まだオーディオメーカーとしてのブランド力が足りない。ODM/OEM製品と勘違いされないように、今後ブランディング活動に力を入れる必要があると感じている。(武井美野里)
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