頂上熱戦
【頂上熱戦】「UPS」(前編) エーピーシー・ジャパンとオムロン
2010/09/24 18:45
週刊BCN 2010年09月20日vol.1350掲載
Question. 製品戦略は?
Answer.エーピーシー・ジャパン
妻鹿行雄 UPS事業部 チャネル営業本部 本部長 |
(2)【強み】製品の生産からアフターサービスまで、グローバルで手がける事業規模の大きさが強みだ。ユーザーの導入環境に適した製品を提供できる豊富なラインアップを武器に、世界市場で10年以上連続でトップシェアを獲得している。製品については、さまざまな電源容量を揃える常時インバーター方式/ラインインタラクティブ方式の「Smart-UPSシリーズ」に自信をもっている。一般企業の業務システムや製造・文教・医療分野に対して訴求していく。
(3)【ターゲット】家庭用からデータセンター用まで、幅広く製品を展開しているなかで、当社の販売金額のおよそ80%は、主に企業のサーバー用製品が担っている。法人向けとしては、「Smart-UPSシリーズ」に需要がある。一方、自宅のPCやサーバーに導入する個人向けは、電源容量の小さいラインインタラクティブ方式の「APC RSシリーズ」や、効率のよい常時商用方式の「APC ESシリーズ」に人気がある。
Answer.オムロン
筒井哲志 電子機器事業本部長 参与 |
(2)【強み】消費電力が小さく、効率がよい常時商用方式で、小容量電源の「BYシリーズ」に優位性をもつ。PFC(力率改善)回路内蔵電源と相性がよく、現在、多くのサーバーが導入している。十分な性能をもちながらも、ボディは小型で軽量。さらに自社・他社製品と比べて安価に導入できるのもメリットだ。業界トップクラスの幅広い製品ラインアップを、求めやすい価格で提供していると自負している。顧客のニーズに応えられるよう、容量と給電方式を軸に、多彩な製品展開を心がけている。
(3)【ターゲット】中小企業、SOHOが中心だ。PCやエントリークラスのサーバーや、ネットワーク接続対応HDD(NAS)などのPC周辺機器と接続しているユーザーが多い。また、最近は個人でサーバーを導入している人が増えているので、彼らに対しても訴求している。ただ、当社の製品戦略の課題は、まだ中容量の市場でのシェアが低いこと。したがって、容量1KVA以上の中・高容量の製品を拡充し、積極的にアピールしていく。(井上真希子)
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