店頭販売奮闘記
【店頭販売奮闘記】アドビ システムズ(後編) 郊外店ではパッケージサイズを小さく
2010/09/16 18:45
週刊BCN 2010年09月13日vol.1349掲載
岡田茂久 チャネルセールス 部長 |
専門性の高いイメージがあり、価格がやや高めのアドビのソフトにとって、郊外型店舗は大きな壁だった。これを打破するために、チャネルセールスの岡田茂久部長の下、7名の担当者が郊外型店舗を巡回。「Photoshop」をはじめとする製品を置いてもらえるよう、あの手この手でアプローチしている。
例えば、「パッケージが大きいと置いてもらえないケースがある」(岡田部長)。裏を返せば、本数が売れないのにスペースを取るものは困る、という店舗側の事情がある。これに対しては、都市型店舗の大判箱型パッケージではなく、DVDパッケージと同じサイズに抑えてアピールしている。
また、大学や研究機関の郊外立地が進んだことで、郊外型店舗には、デジタル製品に対する意識が高い大学生や研究者のお客様が多くなっていると判断。通常版より手頃な価格を武器に、アカデミック版を積極的に訴求していく。たとえ製品を店頭に置いてもらえなくても、取り寄せができることをポスターなどで伝え、お客様が「製品を見なくても分かる」というアドビの高いブランド力を生かして展開する。
もちろん都市型店舗でも、積極的に打って出る姿勢をみせている。例えば、大手量販店のセミナールームで、プロカメラマンやコンテンツクリエイターが「Photoshop」のデモンストレーションを行い、幅広い使い道を一般ユーザーに分かりやすく説明するイベントを実施。さらに、売り場に体験コーナーを設置するなど、「ユーザーが製品に実際に触れることを重視」(岡田部長)しながら、拡販を目指している。(ゼンフ ミシャ)
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