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薄型テレビで存在感増す LED搭載、録画対応モデル

2010/09/09 16:51

週刊BCN 2010年09月06日vol.1348掲載

 7月の薄型テレビは、販売台数が52.6%増と、大きく伸びた。この影響で販売金額も6.8%増となり、3か月ぶりに前年を上回った。地上デジタル放送移行を1年後に控え、夏商戦が好調なうえ、NHKと民放各局がアナログテレビの画面の上下に黒帯を表示する「レターボックス」を開始したことも、買い替えを促す一因となったようだ。

 薄型テレビ市場ではどんな機能が人気なのか。「LED」「録画」「3D」の三つのキーワードに分けて、薄型テレビ市場に占める機能別販売台数構成比(搭載率)を調べた。7月のLEDバックライト搭載率は38.0%。1月の時点では、2.5%程度だったものの、3月には12.1%に上昇し、5月には25.4%、6月には3割を超え、急速に搭載率を伸ばした。LEDの省エネ性能や高画質というわかりやすい特徴が、消費者から支持されているようだ。

 録画機能の搭載率も上昇傾向にある。内蔵HDD、BD、iVDR、外付けHDDに対応する7月の録画機能搭載率は22.6%。09年年末以降、搭載率は約20~25%強で推移している。録画対応テレビコーナーが定着してきた販売店も多く、着々と市民権を得ている。

 一方、3D対応については、7月は1.3%にとどまった。パナソニック、ソニー、シャープに続き、8月下旬からは東芝が製品を投入。10月21日には、三菱電機が録画機内蔵の3D液晶テレビを発売する予定だ。9月には、いよいよ3D映画タイトルが発売される。3D映画タイトルが拡大していけば、3Dテレビに対する消費者の購買意欲を刺激することは間違いない。

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