店頭流通
加賀ハイテック/ハギワラシスコム コンテンツ収録microSDカード市場に転機
2010/08/19 18:45
週刊BCN 2010年08月09日vol.1345掲載
加賀ハイテック参入で規模拡大に期待
加賀ハイテックの「モバコン」 |
独自機能として、コンテンツに関連したウェブサイトにアクセスする仕組みをもつ。「この点で他社との差異化を図る」。さらに、販売形態は、ワーナーのようなコンテンツホルダーに作品の著作権使用量を払う方法のほか、法人需要の受け皿としてOEMを展開する。
コンテンツ収録microSDカードは、すでに他社製品が存在していた。なぜ、加賀ハイテックはこのタイミングで参入したのか。「構想としては1年ほど前からあった」。2009年末に社内事業の見直しを図り、10年4月に組織再編。基幹事業として注力することになった。「メモリカードの部材の調達から販路の確保まで、一貫して展開できるのが強み」と情報機器商社ならではの取り組みに自信をみせる。
加賀ハイテックは、11年度末までに「モバコン」のコンテンツを350タイトルまで拡大する予定。製品の認知度を高める施策として、家電量販店ではタイトル数を増やすことで売り場面積を確保し、ユーザーに訴求していく。10年度は、著作権使用量を払うロイヤリティ型と製造受託型の製品を合わせて、10億円の売り上げを目指す。
一方、06年10月から製品を発売しているハギワラシスコムは、エイベックス・マーケティングやコナミデジタルエンタテインメントと提携して、音楽やゲーム入りの製品を投入している。強みは、『マイケル・ジャクソン THIS IS IT』をはじめとするキラーコンテンツの存在だ。加賀ハイテックとは対照的に、「コアなファン」(林伸礼主任)に向けた製品展開を図る。現状では6タイトルとラインアップはもの足りないが、販売チャネルとして携帯電話ショップや家電量販店の携帯電話売り場で拡販に力を入れている。
今回、加賀ハイテックが法人需要を見込んで参入したことでビジネスモデルが変化し、コンテンツ収録microSDカードが一つのジャンルとして確立が期待できるようになった。コンシューマ市場では、コンテンツの拡充に加え、ユーザーをつかむためのチャネル戦略が普及の鍵となりそうだ。(井上真希子)
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