店頭流通
リンクスインターナショナル アップル周辺機器の販売に本腰 全社売り上げの50%まで拡大へ
2010/08/05 18:45
週刊BCN 2010年08月02日vol.1344掲載
これまでリンクスの主力取り扱い製品だったPCパーツは、市場の縮小が進んでいる。そこで同社は、利益を確保するための新規事業として、PCパーツとはジャンルの異なるソーラー充電池「iCharge」を、08年11月に発売。積極的に展示会に出展するなど、一から営業をかけ、取り引きのあるPCパーツ店に加え、家電量販店、携帯電話ショップ、TSUTAYAなどの販売チャネルを開拓してきた。
石塚取締役は、「この開拓の過程で、PCパーツ以外の営業の方法を学んだ」という。さらに、さまざまな業種の人たちと関わるなかで、「アップル製品の周辺機器が今後伸びる」と確信。1年ほど前から、取り扱いの検討を開始し、10年3月にOZAKIの日本総代理店となった。
OZAKI製品の強みは、他社製品にはない“突き抜けた特徴”をもっていること。例えば、竹でできたiPadケースやUFO型のiPhone/iPod touch用スピーカーなど、奇抜なデザインを採用する製品を多数ラインアップする。iPhone用のシリコンケースも、他社製品より軽いなどの特徴をもつ。
OZAKI製品の販売チャネルの拡大については、まず、「PCパーツを取り扱っていない大型量販店に入れていきたい」(石塚取締役)という。また、「iCharge」の経験を生かしてさまざまな業種の展示会に積極的に出展し、認知を高めていく。すでに一部の製品は、オモチャ販売のトイザらスやファッションのエンポリオ・アルマーニの店舗で取り扱っており、今後は「多くの人に手に取っていただけるよう、ホームセンターや大手スーパーマーケットに販路を広げていきたい」(石塚取締役)としている。10年度中にアップルストアに置くことも目標だ。
今後リンクスは、OZAKIだけでなく、取り扱うアップル周辺機器メーカーの間口を広げ、その売り上げを「11年の早い段階で、全体の約半分にまで拡大したい」(石塚取締役)と、目標は明確だ。(武井美野里)
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