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キーボードでマイクロソフトが急伸 爆発的に売れるXbox360対応版

2010/08/05 16:51

週刊BCN 2010年08月02日vol.1344掲載

 「BCNランキング」のキーボード市場に、異変が起きている。販売台数シェアで、6月はマイクロソフトが27.1%でトップを獲得。2009年9月以降、同社のシェアは10%前後で推移し、1位のエレコム、2位のロジクールに次ぐ3位だったが、6月は従来の2倍以上に急伸した。

 ここ1年のキーボード市場をみると、販売台数伸び率(前年同月比)が最も高まったのは昨年8月の158. 1%、次いで今年6月の145.0%。昨年8月はWiiにも対応するロジクール「Logicool Classic Keyboard 200」が、今年6月はXbox360にも対応するマイクロソフト「Microsoft Wired Keyboard 600」が爆発的に売れるなど、いずれもオンラインゲーム「モンスターハンター」に対応した低価格モデルが人気を集めたことが市場拡大の推進力となった。

 マイクロソフトの平均単価は、これまではロジクールよりも高めの4000円台で推移してきたが、6月には1900円に急落。製品別平均単価は、ロジクールの「Logicool Classic Keyboard 200」が1200円台、マイクロソフト「Microsoft Wired Keyboard 600」が900円台となっているなど、ゲーム需要がいかに巨大であるかを改めて示している。

 キーボードは、打鍵時の感触などのこだわりが強いユーザーほど、複数台を所有する傾向がある。また、特定のゲームマシンやPC用ゲームソフトに対応したキーボードが増えたことで、複数台所有はゲーム用キーボードにもあてはまる。用途によって使い分ける傾向が顕在化しており、買い増し需要が市場に安定をもたらしているといえる。

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