店頭流通
エプソン販売 個人向けシートフィード型スキャナを投入
2010/07/08 18:45
週刊BCN 2010年07月05日vol.1340掲載
組織再編で販促力を強化
戸田弥広課長 |
「BCNランキング」でスキャナ市場を概観すると、シートフィード型には勢いがある。5月のタイプ別構成比では、台数ベースで44.5%。かつて独壇場だったフラットベッド型から、主流が入れ替わった。シートフィード型は、有力メーカーのPFUに加えキヤノンなどが本格的に参入。今回のセイコーエプソンの参戦もあって、活気を帯びることは必至だ。
エプソンのスキャナは、法人向け「Offirio」と個人向け「Colorio」という二つのブランドがある。エプソン販売では、これまで別々に事業を展開していた。しかし2010年4月、組織変更によってプロダクトマーケティング部がMD部に生まれ変わり、その結果、スキャナは「BIJ・SC」という一つの部隊で管轄するようになった。
MDとはmerchandising(商品化計画)の略。MD部への改組は、製品ごとの販売戦略に加え、ユーザー、市場に対する販売促進を強化するのが狙いだ。「ユーザーのニーズを的確に捉え、アプローチできるようになった。また、市場の動向を見据えて製品・販売戦略に注力できる」と戸田課長はメリットを語る。このメリットを最大限に生かし、シートフィード型スキャナは、家電量販店とECサイトという個人向け販路で、全体売り上げの8割を見込む。(井上真希子)
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