店頭流通

ソニー 「PhotoVision」で3Gに参入

2010/07/01 18:45

週刊BCN 2010年06月28日vol.1339掲載

 デジタルフォトフレーム市場をけん引するソニーは、2010年7月上旬、ソフトバンクモバイルの携帯電話から送られた写真を楽しめる通信機能付きのデジタルフォトフレーム「PhotoVision(フォトビジョン)」として製品を投入する。3G市場に参入することで、販売チャネルを拡大する。

デジタルフォトフレームのチャネル拡大へ

 ソフトバンクモバイルが2009年6月に投入した「PhotoVision」は、遠方に住む祖父母の家に本体を置いておけば、孫の写真などを一緒に楽しめることから、人気を集めている。

 これまでソフトバンクモバイルが発売してきた「PhotoVision」は、すべてHuawei製で、メーカーが全面に出ることはなかった。ソニーは、今回「Photo Vision」として製品を供給するにあたって、「ソニー製であることをPOPなどを使って店頭で強くアピールしていく」(森祐樹・コンスーマーAVマーケティング部門デジタルイメージングマーケティング部パーソナルイメージングMK課マーケティングマネジャー)という。

 訴求ポイントは画質。「PhotoVision」製品として投入する「DPF-NS70」にも、同社のデジタルフォトフレームの肝、鮮やかに画像を表示するクリアフォト液晶を採用している。森マネジャーは、「ユーザーはシンプルに『キレイな写真を見たい』と思っている。画質のよさが何よりの差異化になる」と自信をみせる。

 同社はこれを皮切りに、「今後もデジタルフォトフレームの3G対応製品を出していく予定だが、3Gに絞って展開すべきなのかというところは、まだ様子をみている状況」(森マネジャー)だ。3Gに対応するデジタルフォトフレームは、基本的には携帯電話を利用する人が買い求める。「シンプルなデジタルフォトフレームの購入層とは、完全には一致していない」(森マネジャー)とみており、まずは、通常の製品と3G対応製品を区別して展開する。3G製品は量販店の携帯電話売り場や携帯電話ショップなどで販売し、デジタルフォトフレームの販売チャネル拡大を進める。(武井美野里)

どの角度からでもすっきりと見える「PhotoVision DPF-NS70」
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