店頭流通

ASUSTeK Computer ネットブック緩めず、内容重視で展開

2010/06/17 17:00

週刊BCN 2010年06月14日vol.1337掲載

 2008年初めに登場し、爆発的な盛り上がりをみせたネットブック市場は、現在、縮小傾向にある。しかし、ネットブックの火付け役であるASUSTeK Computerは、「ネットブックを縮小することは考えていない」(生松智明チャネルマネージメント部長)と力強く言い切る。これまで展開してきた低価格の製品から付加価値の高い製品へと軸足を移し、よりPCの「内容」重視で製品を選ぶようになったユーザーのニーズに応えることで、2010年のネットブック販売台数シェアNo.1獲得を目指す。

 ノートPC全体におけるネットブックの販売台数構成比は、最盛期の2009年6月は33.1%だったが、10年5月には12.3%にまで縮小している。現在、ユーザーはネットブックを選ぶときに「価格だけでなく、デザインやスペック、機能など、内容を重視するようになっている」(生松部長)という。

 そこで同社は、より付加価値の高い製品の開発に注力し始めた。例えば、女性をターゲットにしたモデル。2010年3月に発売した「Eee PC 1008KR」は、デザイナーにカリム・ラシッド氏を起用。見る角度によって違う表情をみせる格子と波形のデザインを採用している。カラーも、女性に人気の高いグロッシーホットピンクとマットコーヒーブラウンを揃える。さらに、「約1.1kgと軽量で、バッテリ駆動時間も約5.0時間と長く、女性のニーズを満たしている」と、生松部長は語る。

 また、2010年6月2日にマイクロソフトが発表した「子どものPC利活用推進に向けた取り組み強化」に賛同し、これまで取り組んでこなかった子ども向けの製品開発にも着手。具体的には、「子どもがより気軽に安心して利用できるよう、馴染みやすいユーザーインタフェースを採用するほか、コンテンツも充実させる」(生松部長)方針だ。

 子どもに使ってもらうためには、まず親を納得させなければならない。そこで、「搭載するコンテンツは、有害サイトにアクセスできないようにするもの、学習に役立つものなど、さまざまな可能性を探っているところ」(生松部長)。

 付加価値の高い製品を投入することで、現在のユーザーニーズを満たし、「BCNランキング」のネットブック部門で、3年連続での販売台数シェアNo.1獲得を目指す。(武井美野里)

マイクロソフトの記者会見会場では「Eee PC T91MT」に子ども向けソフトを入れて展示した
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