店頭流通
W杯の販売効果は!? 家電量販店の期待度を探る(100満ボルト編)
2010/06/14 19:14
W杯商戦で3Dテレビの販売を拡大
100満ボルト江戸川店では、W杯商戦で3D対応と大画面の薄型テレビ、ブルーレイディスク(BD)レコーダーの販売に力を入れる。3Dテレビは、パナソニック、ソニー、韓国の現代(ヒュンダイ)の製品を揃える。店頭では、「これからは3Dの時代。今後3Dのソフトが増えてくると、これまでのテレビで見ることはできません。テレビの買い替えを考えているのなら今がチャンスですよ、とお客様に提案する」(椎塚店長)ことで販売につなげている。
大画面テレビは従来型の46V/52V型サイズを売っていく考えだ。現在は競争で価格下落が進む、40V/42V型が売れ筋だが、「より大きな画面でW杯を観る魅力をお客様に説明」(椎塚店長)して販売増を狙う。
レコーダーは、HDD容量500GB以上のBDレコーダーの販売に注力する。店頭では「簡単にたくさん録れるという点で訴求する。例えば、ソニーのBDレコーダーであれば、『ワールドカップ』とキーワードを登録しておけば試合が自動で全部録画できる。また、デジカメの写真を取り込んで楽しんだり、BDやDVDにダビングもできる機能もある。特に後者は、小さいお子さんがいるお客様には大きなセールスポイントになる」と椎塚店長は説明する。
W杯イメージのPOPやポスター、ピッチを描いた床で来店者に訴求
100満ボルト江戸川店は2階建てで、1階が携帯電話や白物家電の売り場、2階はテレビやレコーダーなどのデジタル家電を扱う。W杯商戦に向けた店づくりは、入口から2階に向かう階段を上った売り場の入口に、サッカー日本代表やワールドカップを前面に出したPOPなどで飾り付けたソニーの液晶テレビを展示。お客様がフロアに来て、すぐにW杯をイメージできるようなレイアウトにした。
またフロア中央には、3Dテレビと40インチ以上の大画面テレビの展示スペースを設置。「スタジアムの迫力と感動を! 3D&大画面テレビで」と印刷した大型POPを天井から下げ、3Dテレビと大型の薄型テレビをお客様にアピールしている。そのほかにも、テレビを展示するコーナーの一角にサッカーのピッチをかたどったマットを敷いたり、W杯に出場する各国代表のユニフォームを印刷したポスターを天井に掲示。来店者が売り場でW杯を感じられる演出も行っている。
販売促進策では、薄型テレビやBD、DVDレコーダーの購入者を対象に、優勝国を当てると1万円の商品券プレゼントや、日本が優勝すると応募者全員に1万円の商品券をプレゼントするキャンペーンを実施している。
椎塚店長は、「W杯を意識した店作りの効果は確実に出ている」という。「実数は非公開だが、テレビ、レコーダーの販売は見込んでいたよりも好調」と打ち明ける。ただ、「商戦が日本代表の成績頼みであるのは確か。初戦のカメルーン戦の結果次第で7月までW杯商戦が続くかどうかが決まる。何としても勝ってほしい」と話す。
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