店頭流通
イー・モバイル モバイル無線LANルータでiPad需要取り込み
2010/06/10 18:45
週刊BCN 2010年06月07日vol.1336掲載
割引キャンペーンで加入者拡大へ
エリック・ガン社長兼COO |
「Pocket Wi-Fi」は2009年11月に発売した。イー・モバイルの調査によると、同ルータを利用する機器の1位はPC(62.5%)だが、次いでアップルの携帯オーディオ「iPod touch」(44.5%)と携帯電話「iPhone」(26.6%)が高い割合を示しており、「PC以外の機器をメインに使っている人が増えている」(エリック・ガン社長兼COO)ことがわかった。
同社では「100万台売れた米国並みの実績が日本でも見込める」(同)というiPadで、こうした流れが加速。需要の拡大を見込んで販促策の展開に踏み切った。同時に「iPadユーザー以外でこれから利用を考えている人も、キャンペーンでの料金の安さを訴求して獲得する」(同)考えだ。
(ポケットワイファイ)
モバイル無線LANルータを巡ってはNTTグループなども市場に参入し、競争が激しくなってきている。イー・モバイルでは「端末の軽さ、電池の寿命の長さ、さらに料金プランの安さ」を武器に他社との差異化を打ち出していく方針。量販店の店頭では「Pocket Wi-Fi」の強みを前面に押し出すとともに、ルータと携帯オーディオや携帯電話などを組み合わせて使う利用シーンの提案展示を行い、来店者にアピールしていく考えだ。(米山淳)
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