店頭流通
MARSHAL 新ブランド「新丸印」立ち上げ PC自作の初心者向けパーツ販売
2010/05/27 18:45
週刊BCN 2010年05月24日vol.1334掲載
MARSHALは、これまでHDDケースなど、HDD関連製品を中心に販売してきた。しかし、「PCパーツの市場は成熟しつつあり、HDD関連だけでは市場拡大が難しくなってきた」(丸山室長代理)。そこで、マザーボードやサウンドボード、電源、CPUクーラー、水冷キットなど、PCパーツ全般を取り扱うブランド「新丸印」を立ち上げる。
新ブランドのコンセプトは、「ユーザーに近い目線で作ったDOS/Vパーツ」。狙うのは、「ある程度PCの知識はもっているが、まだ自分で組み立てたことがない人」(丸山室長代理)で、ユーザーがPCの自作について、自ら積極的に学んでステップアップしていけるような工夫を細部に散りばめている。
例えば、初回に投入するマザーボード「MAMR-G31-478」は、パッケージに記したキャッチフレーズ「眠っている478pinCPUをついに活用するときが来た!!」のとおり、インテルのPentium 4、Celeronが使用するCPUソケット、ソケット478pinCPUを有効活用するもの。丸山室長代理は、「478pinCPUは、PCパーツユーザーならだいたい所有している。PCの自作を始める人は、すでに自作をしている人に教えを請うものだ。自作の先輩からパーツを譲り受けることで、新たにCPUを買うことなく、自作を始められる」と、製品を企画した意図を語る。
また、パッケージのキャッチフレーズなどで「478pinCPU」という単語を強調することで、初心者が単語の意味をPC自作の先輩に聞いたり、インターネットで調べたりしたくなるように促している。
このように、製品の企画からパッケージデザインの細部に至るまで、すべて丸山室長代理がこだわりをもってプロデュースしている「新丸印」。ちなみに、ブランドの「新丸印」は丸山の丸からとって名づけたものだ。実勢価格も、「MAMR-G31-478」は6980円前後と、初心者が手を出しやすいように抑えめに設定されている。しかし、「品質には一切妥協していない」と、丸山室長代理は語る。
同社は、新ブランド「新丸印」で、自作したPCが動くときの楽しさを伝え、PCの自作市場を盛り上げていく。(武井美野里)
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