店頭販売奮闘記
【店頭販売奮闘記】パナソニック(前編) 男をイメージした「カッコよさ」を訴求
2010/05/27 18:45
週刊BCN 2010年05月24日vol.1334掲載
宮島憲一 マーケティンググループ マーケティングチーム 主事 |
ライバルメーカーが車から持ち出しての用途を想定したポータブルナビを相次いで発売するなか、パナソニックは「全モデルがもつ高機能・高性能を武器に、カーナビをすでに使用している40歳前後の男性ユーザーを主なターゲットに据える」(宮島憲一・マーケティンググループ マーケティングチーム主事)という戦略を継続して展開している。ルート探索を高速化したナビゲーション機能や、高画質・高音質のAV機能など、ユーザーに訴求するキーワードとなるのが、男をイメージした「カッコよさ」だ。
主要の販売チャネルは、家電量販店とオートバックスなどのカー用品店。しかし、ターゲットとして男性客を狙っているため、カー用品店のウエートが大きいという。約1000店舗に及ぶ取引先カー用品店では、高機能・高性能を前面に押し出したインダッシュタイプが同社製品の大半を占めている。家電量販店ではポータブルナビが増加傾向にあるが、販売台数全体ではまだ2~3割といったところで、どちらの販路も「まだまだインダッシュタイプが販売の中心」(宮島主事)になっている。
今後のさらなる市場拡大に向け、パナソニックは家電量販店向けでは、「これまでと異なり、初心者や高齢のユーザーなどを含めた広い客層を獲得していかなければならないと考えている」(小林寛子・マーケティンググループ マーケティングチーム主事)としている。例えば、ブログなどのSNSを利用して、すでにカーナビを使っているユーザーを通して、同社製品のメリットを未購入の新規ユーザーにアピールしていく考えだ。(ゼンフ ミシャ)
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