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ノジマ、09年度決算は増収増益、今年度は3Dテレビなど付加価値商品の拡販に意欲

2010/05/12 18:45

 ノジマ(野島廣司社長)は、5月11日、2009年度(10年3月期)連結決算説明会を開催した。エコポイント効果に加え、通期で同社過去最多の20店を出店したことなどが追い風となって、売上高は前年比20.2%増の1669億4100万円、営業利益は同2.1倍の34億200万円に拡大。経常利益は同55.9%増の57億9400億円、当期純利益は同76.4%増の46億2900万円で、増収増益となった。

 商品別の販売実績では、テレビが前年比63.0%増の272億5200万円、ビデオが同44.0%増の78億6600万円と大幅に伸長。通信機器は11.5%増の546億6200万円となるなど、エアコン工事の減少で7.3%増だった「工事・サービス」を除き、ほぼすべての商品で二桁増を記録した。

 野島廣司社長は、09年度の業績向上の要因について「政府のエコポイントの影響もあるが、社員・パートの大幅増員が結果的にCS向上につながり、販売を後押しした。メーカーのヘルパーではなく、自社の店員による接客がお客様に一番喜ばれた」と明かし、引き続き積極的な採用を進める方針を示した。

 2010年度(11年3月期)は、11年4月入社の社員301名のほか、中途採用100名以上、アルバイト1000名の採用を計画している。エコポイント対象商品の販売拡大、LEDランプの販売促進を図るとともに、人員の増強によって、自社スタッフによるコンサルティングサービスを推進する。3Dテレビや、シャープが液晶テレビの新技術として今後の製品への採用を表明済みの「4原色技術」を採用した液晶テレビ、LEDなどの付加価値商品の売上拡大を目指す。

 連結業績予想は、売上高が前年比12.0%増の1870億円、営業利益が同17.6%増の40億円、経常利益が同10.4%増の64億円、当期純利益が28.7%減の33億円を見込む。新規出店は、現在出店しているエリアを中心に15-20店を計画。「今のエリアをさらに強めていく」ことで、ドミナントの強化・構築を進める。

野島廣司社長
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