店頭流通

ソースネクスト iPhoneアプリで若者・女性を獲得 第一弾は人気の「超字幕」連携アプリ

2010/05/06 18:45

週刊BCN 2010年05月03日vol.1332掲載

 ソースネクスト(松田憲幸代表取締役社長)は、iPhone向けアプリケーション事業に参入する。第一弾として、英語学習ソフト「超字幕」シリーズと連携したアプリケーションの無料提供を開始した。若年層のiPhoneユーザーに向け、「ソフトの知名度を上げる宣伝の一環」(小嶋智彰・常務取締役 セールスグループ担当執行役員)として提供する。

小嶋智彰
常務取締役
 2009年6月に販売を開始した「超字幕」シリーズは、映画やアニメーション、ドキュメンタリーなどを丸ごと一本収録。日本語/英語の字幕などを表示して、作品を楽しみながら、英語の自然な会話を学ぶことができるソフトだ。

 売れ行きは好調だ。「BCNランキング」(10年3月)の「教育・学習ソフト」では、「超字幕」シリーズが上位の20位までをほぼ独占している。現在の主なユーザーは40~60歳の男性ということだが、今後は「iPhoneアプリという手段を通じて、若者や女性をどんどん獲得していく」(小嶋常務)構えだ。

 さらに、「超字幕」シリーズを皮切りに、タイピング練習ソフト「特打」など、同社の従来ソフトおよそ30タイトルと連携したiPhoneアプリを配布する予定。有料アプリも投入する。また、スマートフォン市場の動向をみながら、Android端末向けアプリの開発も検討しているという。

 同社は携帯アプリ事業に積極的に取り組みつつも、店頭でのパッケージ販売を重視。「ソフトは商品の中身が目に見えないからこそ、パッケージを通じてブランドを築くことが重要だ。今後もパッケージ販売に力を入れていく」(小嶋常務)方針だ。(ゼンフ ミシャ)
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