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デジビデオ、軽量・カラバリ焦点 HDDからメモリへの変化で

2010/04/22 16:51

週刊BCN 2010年04月19日vol.1330掲載

 新入学・新生活シーズンを前にデジタルビデオカメラの売れ行きが堅調だが、小型軽量・低価格の波を受け、販売金額は前年同期を大きく割り込んでいる。この厳しい状況下で、メモリ活用機種の拡大に伴って小型軽量化が進みつつあるほか、ボディカラーのバリエーションも豊富に揃ってきた。「軽さ」と「カラバリ」が需要喚起のキーワードとなりつつある。

 デジタルビデオカメラは2009年9月以降、「200~400g未満」の販売台数比率が7割に達し、軽量化の流れが顕著になってきた。重量の平均は、08年2月の418.1gから10年2月には280.7gへと、この2年間で約140gも軽量化が進んだことになる。軽量化は、記録メディアが変わったことによるもので、HDDからメモリカードを含むメモリへの世代交代が始まったことを表している。

 HDDからメモリへと、記録メディアの移行が進行したのは09年夏だ。その後に世代交代が加速し、10年2月にはメモリ対応が8割を超えるまでになっている。ちなみに、「200g未満」の機種ではメモリ対応が100%を占め、「200~400g未満」では84.1%に達している。一方、「400g以上」では、依然としてHDDが主流となっている。

 軽量化が進むと同時に、ボディーのカラーバリエーションも豊富になってきた。色系統別の台数比率では、「200g未満」だとグレー/シルバー/ブラックの比率が徐々に低下。代わってホワイトが全体の30%を占めて存在感を示しつつある。顧客のすそ野を広げるために「カラバリ」の豊富さが重要になってきた。

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