頂上熱戦
【頂上熱戦】「ポータブルナビ」(前編) 三洋電機とソニー
2010/04/22 18:45
週刊BCN 2010年04月19日vol.1330掲載
Question. 製品戦略は?
Answer.三洋電機
秋山隆 車載機器事業部 販売推進部 市販企画課 課長 |
(2)【ターゲット】ポータブルナビのユーザー層をどんどん広げていきたい。そのために、春モデルの発売を機に、従来の主要ユーザー層である50~60歳代の男性に加え、女性をはじめとする20~30歳代の新しいユーザーを取り込む「二極化戦略」をとっていく。若い女性にナビを身近に感じてもらうために、例えば地図のカラーを「パステル」や「レトロ」に変えることができるなど、細かいところまで配慮した。本体カラーは、現状はブラックだけの展開だが、今後は、女性向けのホワイトなどの投入を検討する。
(3)【自社の強み】カーナビを手がけて15年。その間、培ってきた技術によって、最も使い勝手のよいナビゲーションデバイスを実現している自負がある。製品はすべて日本製で、ユーザーは安心して使用できる。今後は、充実したカーナビ機能に加え、「楽しい」をキーワードにした機能の搭載で、他社との差異化を図っていく。
Answer.ソニー
中牟田寿嗣 コンスーマーAVマーケティング部門 パーソナルAVマーケティング部 統括部長 |
(2)【ターゲット】男女や年齢など、属性別に固定したターゲットは設けていない。今、開拓を狙っているのは、積極的に自転車に乗ったり街を歩いたりする「活発な人」だ。この方々にとって、親しみやすい製品を提供していく。色やデザインも、女性の好みだけに合わせたわけではない。クルマの外での使い道を前面に押し出すことで、これまでカーナビが視野に入らなかった「クルマを持っていない人」にも、ナビのメリットを伝えられる。
(3)【自社の強み】デザインには、非常に大きなこだわりをもっている。例えば、新モデルでは、質感の柔らかな素材を採用することで、他社にはないカジュアルなデザインを実現した。機能面では、GPSを受信できない場所でも自車位置を予想して地図に表示する「POSITIONアシスト」機能や、テレビをはじめとする当社製品との連動性にすぐれていることなどが強みだ。
(ゼンフ ミシャ)
- 1