店頭流通
アイ・オー・データ機器 低価格で独自規格HDDの普及目指す
2010/04/15 18:45
週刊BCN 2010年04月12日vol.1329掲載
液晶テレビ向け製品として投入
北村泰紀 シニアリーダー |
「REC-iN」のHDDサイズは2.5インチ。北村シニアリーダーによると、現在、2.5インチのHDDは3.5インチに容量が近づいている。これに伴い、容量あたりの価格の差がなくなってきている。「品質面では、3.5インチよりも2.5インチのほうが高性能といっても過言ではない」とメリットを強調する。
2.5インチのHDDなら、「REGZA」の横に置いた場合、電源とデータ伝送の配線がUSBケーブル一本で済み、すっきりする。一方、3.5インチのHDDは、データをやりとりするUSBケーブルに加えて電源ケーブルが必要。それに比べると見映えの点で優れている。さらに、カートリッジ式は「容量を小分けにして使えるのが利点」として、据え置き型のHDDと差異化を図った。
実は、独自規格のHDDは今回の製品が初めてではない。法人向けのRAID用として、カートリッジ式の3.5インチHDDを3年前に製品化している。HDDの価格の下落を睨み、カートリッジ式にすれば売れると見込んだ。しかし実際は、想定したほど価格は下がらず、大きな手応えは得られなかった。3.5インチは2.5インチよりも内部のディスクを保護する頑丈なきょう体が必要で、そのコストがネックとなった。
「REC-iN」は、一般的なHDDよりも容量あたりの価格を下げて提供している。その点がユーザーに認知されれば売れる、と北村シニアリーダーは予測する。「REC-iN」はHDDのほか、10年中に対応機器の発売を検討している。(井上真希子)
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