店頭流通
日本エイサー 国内でのブランド力向上を図る
2010/03/25 18:45
週刊BCN 2010年03月22日vol.1326掲載
瀬戸和信 マネージャー |
同社は、ダイワボウ情報システムと丸紅インフォテックの2社に法人・コンシューマー向けの販売を任せている。量販店の売り場確保に向けて、ディストリビュータとインセンティブやホスピタリティプログラムなどを通じて取引密度を深め、店頭で「効率的に面をとってもらう」(瀬戸マネージャー)のが狙いだ。
また、グローバル展開を背景にしたスピードの速い製品開発力や安定的な製品供給力など、国内の大手メーカーとの違いをディストリビュータに訴えていく。
2010年は「国内でのマーケットボリュームが大きい」(瀬戸マネージャー)というスタンダードタイプを核に販売する。
具体的には、ディスプレイが15.6インチのノートPC「アスパイア」シリーズを主軸に据える。「ネットブック、ライトノート(薄型・軽量ノートPC)でホップ、ステップと来たので、いよいよ主戦場にジャンプする時期が来た」と瀬戸マネージャーは力を込める。3月10日からは、ノートPC全機種を対象に最大3万円のキャッシュバックキャンペーンを開始した。
エイサーはオリンピックの公式スポンサーをはじめ、スポーツによる世界的なブランド力向上を図っている。先日のバンクーバー冬季五輪では、オフィシャルスポンサーとして、ノートPC・デスクトップPC計6200台、モニタ4700台などを競技結果の速報システムやプレスルーム用に提供した。モータースポーツではF1、サッカーではスペインのFCバルセロナやイタリアのインテルといった欧州名門クラブのスポンサーなどを務める。瀬戸マネージャーは、「露出によるブランド力向上活動であると同時に、緻密な技術が求められるスポーツは、技術革新というエイサーのイメージと重なる」と、スポーツによるブランド・マーケティングを語った。(米山淳)
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