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LED搭載比率がテレビなどで増加 シェア上位メーカーが対応拡充

2010/03/18 16:51

週刊BCN 2010年03月15日vol.1325掲載

 LED(発光ダイオード)バックライトを搭載した液晶テレビや液晶ディスプレイが増えてきた。液晶テレビではシャープ、東芝、ソニーが、液晶ディスプレイではLGエレクトロニクスなどがLED搭載機を拡充。2010年1月時点の搭載率は、液晶テレビで2.5%、液晶ディスプレイで5.0%を占める。

 LEDバックライトは低消費電力で高輝度、長寿命とユーザーメリットが大きく、今後の普及が期待される。

 液晶テレビは、トップシェアのシャープが11月に「LED AQUOS」シリーズを投入。俳優の本木雅弘を起用したテレビCM効果もあって、ユーザー認知度が一気に高まっている。これにより、昨年11月以降は、LED搭載比率が一気に増加。現在は在庫調整等で昨年11月の3.0%から下げているが、対応機種が増えることが予想され、さらに比率が高まるだろう。

 LEDバックライト搭載の液晶テレビは、1インチあたりの単価が下がりつつある。昨年6月以前は、1万円程度単価が今年1月に5000円にまで低価格化している。HCFL(熱陰極管)やCCFL(冷陰極管)との価格差は2000円程度までに縮まってきた。

 一方、液晶ディスプレイは、LGエレクトロニクスやBenQがLED搭載製品を発売し、構成比率を押し上げている。LGは昨年6月に24型の「W2486L」を3万円台前半で発売。BenQは19型ワイド「G920WL」を1万6800円で投入した。両社の新製品投入で、1インチあたりの単価が1000円を切って930円と、大幅に下がっている。

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