店頭流通

ダイナコムウェア フォントソフトライセンスシステム販売へ 出版業界や文教市場がターゲット

2010/03/04 18:45

週刊BCN 2010年03月01日vol.1323掲載

 フォントソフトメーカーのダイナコムウェア(羅慧美代表取締役)は、BCN AWARD 2010のフォントソフト部門で10年連続No.1に輝いたことを記念して、同社として初めて年間ライセンスシステムの販売に乗り出す。

 ライセンスは、「DynaSmart」と「DynaSmartPlus」の2種類。基本書体から毛筆系、POP系、デザイン書体、外字付きの日本語フォントや中国語フォントまで、「DynaSmart」は906書体、「DynaSmartPlus」は1329書体が1年間、自由に使える。PC1台につき1ライセンスの契約で、「Dyna Smart」が2万6250円、「Dyna SmartPlus」が3万1500円。契約台数が増えるほど割安になるほか、複数年一括契約割引を用意するなど、法人ユーザーのニーズに特化した。

 「DynaSmart」は3月26日、「DynaSmartPlus」4月9日の発売予定。2010年12月末までに契約した場合、特典フォント「OpenType版欧文フォント3007書体」が付属する。

 パッケージ版フォントソフトの売り上げが落ちつつあるなかで、年間ライセンス版は収益が見込める販売形態。2月3~5日に開催された印刷・メディア業界のコンベンション「PAGE 2010」に出展し、新製品をアピールした。

 同社は、法人向けのライセンス版は今後もニーズが広がるとにらみ、デザイン事務所をはじめとする出版業界や文教市場をターゲットに、販売を強化する。これまでの個人ユーザーを主なターゲットにしたパッケージ版に力を入れつつも、将来はライセンス版中心のビジネスモデルに転換していく方針だ。(Senf Mischa=ゼンフ ミシャ)

「PAGE 2010」でDynaSmartをアピール
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