店頭流通
プラントロニクス 雑貨系の販路を開拓
2010/03/04 18:45
週刊BCN 2010年03月01日vol.1323掲載
村田浩志社長 |
またここ数年は、ドライバーに加え、「ハンズフリー通話をしながら仕事ができる利便性から、農業・漁業関係者やスカイプを利用する若者にも利用されるようになってきた」と、すそ野が広がってきたことに手ごたえを感じている。
しかし、さらにユーザーを拡大していくためには、女性層の掘り起こしが課題となっていた。そこで、2009年秋・冬のモバイルヘッドセット総合カタログに、ベビーカーを押しながら手が塞がっているとか、自宅で長電話をしながらストレッチができる、といった利用シーンがひと目でわかるイラストを掲載し、ハンズフリー通話の利便性の訴求を強化した。さらに、家電量販店やカー用品店のヘッドセット売り場に行かない女性層をターゲットに、雑貨系販路を開拓していくことで、ユーザーのすそ野拡大を目指す。
BCNランキングのBluetooth搭載ワイヤレスヘッドセット市場をみると、07年の販売台数比は、08年は2.4倍、09年は4.2倍に成長。金額ベースでも08年は2.2倍、09年は3.1倍となるなど、参入メーカーの増加、低価格製品の登場、売り場での露出の高まりで市場は拡大を続けている。
ユーザーの状況をみると、今のところはドライバーなどのビジネスユースがコアになっているとみられる。ただ、携帯電話キャリアの各社がBluetooth搭載機を増やしていることから、Bluetooth搭載ワイヤレスヘッドセットは、さらに成長するポテンシャルのある市場だ。メリットをわかりやすく訴求すれば、潜在している一般の携帯電話ユーザーを掘り起こすことができる可能性が高い。(田沢理恵)
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