店頭流通
浅沼商会 フィルム専用スキャナ市場に存在感
2010/02/25 18:45
週刊BCN 2010年02月22日vol.1322掲載
法人営業部販売課 今野英訓氏 |
「手持ちのフィルムを蘇らせたい、という潜在的なニーズがあった」と、製品開発を担当する法人営業部販売課の今野英訓氏は振り返る。具体的には、デジタルカメラで取った写真と同じように、フィルムの写真をデータのかたちで管理したい、という要望だ。ユーザーは、過去に銀塩カメラを使っており、フィルム資産を持っている60~70歳代の年配層が中心。一方で、最近流行しているトイカメラなどを使う若い女性も手に取るようになってきた。
イメージング事業部 商品部キング企画課 北村晃氏 |
フィルムスキャナはPC周辺機器だが、カメラ周辺機器でもある。家電量販店ではスキャナ売り場だけでなく、カメラ、フォトフレーム、プリント窓口など、関連する多くの売り場に製品を展示。露出を増やしたことが認知向上に結びついた。
2010年は「遊び道具で写真を楽しんでもらう」ために、昨年発売したフィルムスキャナのほか、デジタルフォトフレーム、デジタルアルバムなど、既存製品のラインアップを拡充する。こうしたカメラ周辺機器を通じて、ユーザーに多面的なカメラライフを提案し、拡販につなげていく構えだ。(井上真希子)
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