店頭流通

センチュリー 市場での最安値を目指す通販サイト「白箱.com」をオープン

2010/02/25 18:45

週刊BCN 2010年02月22日vol.1322掲載

 センチュリーは、日本では当たり前となっているカラー印刷のパッケージや取扱説明書などのコストを省くほか、海外メーカーから仕入れた製品を中間業者を通さずに格安の値段で提供する通販サイト「白箱.com」を2月15日にオープンした。スタート時はデジタル製品を中心に5アイテムを取り扱うが、後に日用雑貨など数百アイテムにまで増やし、Webに詳しい人から主婦層まで、幅広くユーザーとして取り込みたい考えだ。

クチコミで認知度高める

 「『Web通販において、キレイなパッケージが必要なのか?』という疑問からこのサービスが生まれた」(企画営業広報室の平田圭一氏)という「白箱.com」は、「いいものをコストをかけず、そのぶん安く提供する」がコンセプト。

 従来、海外メーカーの製品を日本メーカーが販売する際は、パッケージを日本向けに作り直さなければならなかったり、取扱説明書を日本語に訳して印刷したりと、かなりのコストがかかっていた。「白箱.com」では、パッケージは海外のものをそのまま使用し、取扱説明書はWebからダウンロードする形式をとる。また、比較的複雑でない製品を取り扱い、サポートはメールのみで対応するなど、できる限りコストを省くことで「市場での最安値で製品を提供することを目指す」(同)という。さらに、配送は全国どこへでも無料で行う。

 スタート時は、2万4800円の19インチ・地上デジタルハイビジョン液晶テレビや、2480円のラップトップテーブルなど、デジタル関連の5アイテムをラインアップ。デジタル製品は、バッティングを避けるために、同社独自の製品と重ならないものを選択して仕入れる。将来的には、海外メーカーとのつながりを活かし、日用品まで数百アイテムを取り揃えたい考えだ。それに伴い、ターゲットも「ある程度Web知識のある人からひろげていき、後々は若い女性や主婦層まで」(同)と、幅広く見据えている。

 サイトを活性化させる施策としては、製品ページから、ユーザーが意見をつぶやけるような「Twitter(ツイッター)」ツール設置などの、クチコミ効果を狙った仕掛けを考えており、まずは「白箱.com」の認知度向上に注力する。(武井美野里)
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外部リンク

「白箱.com」=http://www.sirobako.com/