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新OSの需要は長期化 ビジネスソフトはやや不調

2010/02/25 16:51

週刊BCN 2010年02月22日vol.1322掲載

 2010年1月は、ビジネスソフトウェア全体の前年同月と比べた伸び率が、販売本数・金額ともに92.0%にとどまった。本数ベースで前年同月を上回ったのは、36のうちでわずか6アイテム。マイクロソフトの「Windows 7」が発売された後も、ビジネスソフト市場は厳しい状況にある。

 このうち、「プロジェクト・スケジュール」は、「Microsoft Office Groove 2007日本語版アカデミック版」が好調に推移し、販売本数が820.8%と大きく伸びた。「OS」についても、「Windows 7」とアップルのOS「Snow Leopard」の売れ行きが安定し、堅調な動きが続いている。

 この「OS」について3年間のスパンで、発売直後の伸び率をみると――。07年1月の「Windows Vista」は発売直後に前年同期を上回った期間が3か月。これは、07年10月の新OS「Leopard」も同じく3か月だった。これに対し、「Snow Leopard」と「Windows 7」の売れ行きは、長期にわたって堅調だ。

 09年8月発売の「Snow Leopard」から「OS」の市場は、6か月間連続で前年同月を上回っている。「OS」全体の伸び率が、現在も200%を超える大きな要因になっている。今後は、「Microsoft Office 2010」がビジネスソフト市場に活性化へのカンフル剤となるかどうかが注目される。

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