店頭流通

ドウシシャ オリオン電機の液晶テレビ拡充 ネット機能付きやLEDモデル投入へ

2010/02/18 18:45

週刊BCN 2010年02月15日vol.1321掲載

 ドウシシャ(野村正治社長)は、オリオン電機ブランドの液晶テレビのラインアップを拡充する。2月から本格的に販売開始したインターネット機能付き液晶テレビ「ロブロTV(ROB19V-1)」のほか、今後はバックライトにLEDを採用した薄型デザインの製品を投入する計画。さらに高画質化にも力を入れて製品力を強化し、販売拡大を目指す。2010年度(10年4月~11年3月)はオリオンブランドの液晶テレビ全体で前年度比1.5倍の90万台の販売を目指す。

伊賀元徳事業部長
 まずは、CPUに「Atom」を採用したインターネット機能付き液晶テレビ「ロブロTV(ROB19V-1)」の一般消費者向けの販売に本腰を入れる。すでに、ダイレクト販売や、ホテルや旅館、病院などBtoB向けのセールス活動を開始しているが、2月以降は家電量販店での展開を加速する計画だ。

 同製品の最大の特徴は、テレビのチャンネルを切り替える感覚でPCサイトを閲覧できること。マウスやキーボードがなくても、付属のリモコンを使って、チャンネル切り替えや、リンク先に飛ばすなどの操作ができる。これ今までPCを使っていなかったシニア層など、新たにインターネットユーザーを掘り起こせる可能性があることから、地方の販売店のアプローチにも力を入れていく。食品、化粧品、バッグ、家電など多岐にわたる製品を取り扱う総合商社として「得意先のネットワークを武器に販路を開拓していく」(伊賀元徳・執行役員A&V関連事業部事業部長)としている。

 ただし「ロブロTV」は、他のテレビとの差異を売り場で説明するなど、特徴を訴求しなければ、消費者にメリットが伝わらない。そのために、「ネットもテレビもこれ1台」「リモコンだけで簡単操作!マウス・キーボードは不要です!」といったPOPを用意。今後は製品説明を担当するスタッフを販売店に投入することも検討している。

 同社は、オリオン電機ブランドの液晶テレビを国内で独占的に販売している。「製品に何か問題があったときには、当社のサービスセンターを通じて国内にあるオリオンの工場で数日の間に修理できる」(伊賀事業部長)ことを強みに、今後ラインアップを強化していく方針だ。(田沢理恵)

CPUに「Atom」を採用した19V型液晶テレビ「ロブロTV(ROB19V-1)」。2月から本格的に販売を開始した
  • 1

関連記事

カデンザ 放送と通信の融合に自信