店頭流通
LGエレクトロニクス 販売パートナー向け施策強化 中国・南京市の工場見学ツアーを検討
2010/02/18 18:45
週刊BCN 2010年02月15日vol.1321掲載
道山涼司課長 |
09年は、製品に加えて売り場づくり、マーケティング戦略の強化を図って「製品プラスアルファ」に力を入れた結果、台数ベースで前年比50%増、金額ベースでも同25%増と、業績を大幅に伸ばした。また、女優の蒼井優さんが出演する携帯電話のテレビCM効果でブランド認知度が向上したことも追い風となり、「06年以降の成長にさらに弾みがついた年」(道山課長)となった。
2010年はさらに販売強化策を加速する方針だ。その一つとして、中国・南京市の工場見学ツアーを4月に実施することを計画。南京市には、同社の工場のほか、研究開発やカスタマサポート拠点を置いていることから、これらの体制や日本法人に置いていない製品をパートナーに公開することで、信頼を高めてパイプを太くするとともに、商談の活性化を目指す。
同社は、09年の「BCNランキング」液晶ディスプレイ市場では17.2%のシェアで2位。17.6%でトップに立った日本エイサーとは僅差だった。市場は、数年前まで三菱電機やアイ・オー・データ機器など国内メーカーがけん引してきたが、08年ごろから台湾や韓国メーカーの勢いが加速、09年はついに海外メーカー2社が上位を占める形となった。
2010年、LGエレクトロニクス・ジャパンは、09年に引き続いて店頭での拡販施策やマーケティング活動に力を注ぐとともに、パートナーシップを強化することで日本市場での存在感を高めていく狙い。道山課長は「結果は自ずとついてくる」と、トップシェア獲得に自信を示している。(田沢理恵)
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