店頭流通

ピクセラ 低価格な小型テレビ拡充

2010/01/28 18:45

週刊BCN 2010年01月25日vol.1318掲載

 ピクセラは2010年、地上デジタル放送に対応した薄型テレビの2台目、3台目需要が増えることを見込み、32V型以下の小型テレビの販売に力を入れる。小型製品はコストと販売価格との折り合いがつかないことから、大手メーカーが手を出しにくい市場。そこにピンポイントで焦点を当てる。

2台目、3台目需要を狙う

池本敬太専務取締役
 地上デジタル対応テレビは、2009年に大型製品がある程度普及したとみるピクセラは、「2010年は個人が利用する2台目、3台目向けの小型テレビの需要が増える」(池本敬太専務取締役)と予測する。

 「32V型以下の小型製品は販売価格が安く、コストに見合わないため、大手メーカーがなかなか参入できない部分。また、2台目、3台目用途であれば、ユーザーは大手メーカーのブランド製品以外でも抵抗はないはず」と池本専務。そこで、2台目、3台目市場を狙い、小型の地上デジタル対応テレビのラインアップを拡充していく構えだ。

 これに先駆け、同社は2009年12月に地上デジタルチューナーとアナログチューナーのワンボード化による徹底的なコストダウン設計で、価格を1万9800円に抑えた16V型の液晶テレビ「PRD・LA103・16」を発売した。

 同製品の1番の訴求ポイントは、付与される7000点のエコポイントと、あわせて古いテレビのリサイクルを行った場合にプラスされる3000ポイントを、1ポイント1円と計算して販売価格から引いた場合、「実質1万円以下で16V型の地上デジタルテレビを購入することができる」(池本専務)という点。

 2010年は地上デジタルチューナーに加えて、こうした低価格な小型テレビの製品を拡充して投入することで、「できるだけ安く地上デジタル放送を見たい」というユーザーの心を掴んでいく考えだ。(武井美野里)

消費電力26Wと、省エネも謳う「PRD-LA103-16」
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