バッファローコクヨサプライ（豊岡誠史社長）が、液晶テレビ用保護フィルター「液晶TVガード」の販売を強化している。同製品は、液晶画面に装着して、キズや衝撃から保護するというもので、映像を鮮やかにする光沢タイプと、映り込みを軽減する反射防止タイプを用意。20V、26V、32V、52V型など計8サイズがあり、価格は32V型が1万3100円、52V型が3万600円。決して安価ではないものの、液晶テレビ販売時の「装着率は2％程度」（豊岡社長）と、液晶テレビの販売台数から換算すると「好調な売れ行き」だ。

　同製品は「小さい子どもやペットのいる家庭」を中心に、液晶画面にキズがついた場合の修理費用などを気にする人の関心が高いという。そのため、同社は、家電量販店のテレビ売り場での販売を強化、商品のダミーケースをテレビ売り場に並べるなどして、液晶テレビ購入者の需要開拓に力を入れている。こうした活動の効果もあり、液晶テレビ購入者が「ポイントを使って液晶TVガードを購入するケースもある」（同）という。石丸電気本店（東京都千代田区）では、「テレビを購入した後に保護フィルターを購入する人もいる」など、液晶テレビユーザーの需要を獲得しているという。

　バッファローコクヨサプライでは、液晶テレビ売り場での展開を強化することで、今後も液晶テレビユーザーの需要を掘り起こしていく方針。また、液晶テレビを購入した人に、「いかがですか？ と紹介してもらうだけで購入率が上がる」ことを販売店にアピールし、販売拡大につなげていく考えだ。（田沢理恵）