ソフマップ(平岡正行代表取締役社長)は、「ハードディスク破壊サービス」を2009年11月27日から開始した。PCを廃棄する際にいちばん心配なのが個人情報の漏えい。同サービスでは、目の前でHDDを物理的に壊すことで、ユーザーに安心感を提供する。
全国の21店舗でスタート
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ソフマップ新宿西口店 坂井和則店長 |
ソフマップの「ハードディスク破壊サービス」は、専用のマシンでHDDを壊すという新しい試み。古いPCや外付けHDDを処分する際に気になるのは、やはり個人情報の流出だろう。坂井和則・ソフマップ新宿西口店店長によると、「いままで使っていたPCをどうしたらよいか悩んでいるユーザーは多い」そうで、こうした問題点を解消する取り組みが「ハードディスク破壊サービス」だ。破壊したHDDの部材は、主に金属部分をリサイクルするのでエコロジーだ。
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HDDを破壊する専用マシン |
サービスのメリットは、目の前でHDDを壊してくれることによる「安心感」。HDDの側面から本体に穴を開けると、内部のディスクが割れる仕組みだ。サービスの対象となるのは内蔵・外付けHDDのほか、携帯電話、DVD、CDなど。料金はHDDと携帯電話は1台、メディアなら10枚で980円と設定されている。HDDは内蔵と外付けいずれも別途取り外し費用が必要。また、PCに内蔵するHDDは、取り外しできるものとできないものがある。事前に同社に問い合わせをすれば、取り外しが可能かどうか確認でき、わざわざカウンターまでPCを持っていく必要はない。追加料金がかかるが、東京近郊に限っては出張サービスにも対応する。
受付からサービス終了までにかかる時間は、HDDの場合で10分程度とスピーディーだ。現在、サービスを開始してまだ間もないが、年齢や性別を問わず幅広いユーザーから申し込みがあるという。依頼で多いのはやはりHDD。「今後はメディアや携帯電話も増える」と坂井店長は予測する。同サービスは新宿のほか、札幌や名古屋、京都など全国のソフマップ21店舗で展開する。(井上真希子)