店頭市場ピックアップ

サラウンドシステム、薄型テレビ連動で伸び ラック一体型が過半数占め

2010/01/07 16:51

週刊BCN 2010年01月04日vol.1315掲載

 2009年11月の家電量販店市場では、「Windows 7」効果の恩恵を受けたパソコン、ネットワーク機器、マルチメディア機器以外は、台数・金額ともに前年同月を割り込み、前の月の10月に比べても需要が落ち込んだ。とくにPCケースや電源を含む「PCパーツ」、CPUやメモリを含む「パソコン拡張機器」は、台数・金額とも前年同月比で2ケタ減と低迷した。

 店頭市場全体が冷え込む状況下にあって台数・金額ともに前年同月を上回ったのは「マルチメディア拡張機器」だが、特に大きく伸びたのは、「サラウンドシステム」だ。台数・金額とも08年11月から09年11月までの期間で、前年同月を下回ったのは4月だけだった。5月以降は、月を追うごとに伸び率が拡大。平均単価も4万5000円から5万円台で推移しながら、緩やかに上昇している。

 「サラウンドシステム」のタイプ別では、「ラック型」が増加傾向にある。08年11月と09年11月を比較すると、台数は1年間で5.3ポイント増の35.4%、金額も5.6ポイント増の52.5%と、システム全体の過半数を占めるまでに拡大。エコポイント制度によって、薄型テレビの販売台数が急増していることと連動しているようだ。薄型テレビの購入者がスピーカーとテレビ台がセットになったラック一体型の「サラウンドシステム」を購入しているという構図がみえてくる。

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