店頭流通
ソースネクスト 「超字幕」の映画タイトルは厳選で
2009/12/24 18:45
週刊BCN 2009年12月21日vol.1314掲載
小嶋智彰 常務 |
チャネルは量販店が中心だが、書店でも販売している。「年末の目玉商品にしていこうという量販店からの声も結構ある」(小嶋常務)。学校の授業や図書館などでも需要が見込めるという。
「超字幕」の製品誕生のきっかけになったのは、一本の電話だった。パラマウントの日本代表から直接、映画コンテンツを「USBに入れて売らないかという提案があった」(小嶋常務)そうだ。パラマウントの本社に出向き、松田憲幸社長がプレゼンテーションなどを重ねた。不正コピーして大量販売することができないようにシリアルナンバーでガードし、5回までしかインストールできないといったセキュリティ上の制限が「映画会社から評価された」(小嶋常務)とみている。
きっかけだけにとどまらず、「超字幕」は、開発・販売の経緯でも同社の従来製品とは大きく異なる。自社で企画し、開発は協力会社に任せるというのが従来の方式。小嶋常務は、「『超字幕』はまったく新しい製品だったため、相当つくり込んだ」と、この製品にかける意気込みを語る。
「普通、発売してから半年も経てば、店頭から消える。しかし、『超字幕』は競合製品がなく、定期的にラインアップを増やしている」(小嶋常務)。目下の目標は、現在ある75タイトルを100タイトルまで拡充すること。小嶋常務は目標達成について、「当初は来年3月末を見込んでいたが、少し前倒しできるのではないか」と期待を込めて語る。今後はPCだけでなく、iPhoneでの提供も目指したいとしている。(信澤健太)
- 1