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<Close UP New Products>No.15 デジタルフォトフレーム(下) 雑貨専門店での感触 デザイン、カラーで量販店と勝負
2009/12/24 16:51
週刊BCN 2009年12月21日vol.1314掲載
デジタルフォトフレーム(DPF)は、女性客が多いデザイン家電やアクセサリーを扱う雑貨専門店やインテリアショップにまで販路が拡大している。デジタルカメラが普及し、女性にも写真が身近になったことが背景にある。
こうした事情から、雑貨店などでは女性が好むようなデザインやカラーにこだわったメーカーの製品を揃えている。「色やデザインで訴求し、高機能やブランド力のある大手メーカーの製品を中心に扱う家電量販店との違いを出して勝負する」(ロフト池袋店のインテリア課販売リーダー・神田海氏)という戦略だ。
雑貨を扱うロフト池袋店では、デザイン性が高い20・30種類のDPFを扱う。なかでも、「電源を落とすと鏡になる製品や、携帯電話の画像が取り込める製品の人気が高い」(神田氏)という。購入者の目的は主に自宅用と贈呈用で、1万円前後の製品が売れ筋だ。
インテリアショップを運営するイデアインターナショナルでは、「機能だけではなく、もらってうれしくなるデザイン家電をコンセプトにした売り場づくりをしている」(コミュニケーション部CPRグループの金川智美氏)という。売れているのは、ディストリビュータの丸紅インフォテックが企画・販売する「Kira kiraデジタルフォトフレーム」。毎月300台以上が売れている。「ラインストーンのかわいらしいデザインが受けている」(金川氏)のが理由だという。
両店に共通するのは、贈答用に購入する女性客が目立つこと。イデアでは、誕生日などのプレゼント用に購入するケースが少なくないという。ロフトでもギフト需要は高く、1万円を切る小さな画面のモデルが人気だ。
女性をターゲットにする雑貨専門店などは「数量は右肩上がりで伸びている」(神田氏)ものの、1万円を切る低価格機種に人気が集中。販売金額の伸び悩みが課題となっている。そのため、ロフト池袋店ではクリスマス商戦に向け、売り場面積を3倍に拡大。販売をさらに加速する考えだ。
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